はじまりは、高校生たちの「こんなのあったらいいな」という想いでした。関商工会議所青年部のJr.BPC(ジュニアビジネスプランコンテスト)の一つのビジネスプラン。彼らが発想したのは、地元の観光資源をつくるための〝日本刀のカタチをしたアイスクリーム〟でした。すると、その自由なアイデアと想いを知った、地元のモノづくりを牽引する企業が、商品化に向けて名乗りを上げたのです。その輪はどんどん広がっていきました。和菓子職人の本格製法、部品づくりのプロフェッショナルたちをはじめ、地域での販売網を持つ食品メーカー、地域の特産を扱う販売店、刀匠によるアドバイス、パッケージ印刷、資金調達、スケジュール管理まで、さまざまな得意分野をもった大人たちが揃いました。高校生と大人たちは一緒になって、様々な問題にぶつかりながら、商品開発をすすめていきました。そしてついに、関市の宝「日本刀」をモチーフにした、新しい関の名物「日本刀アイス」が誕生したのです。