ここまで本物にこだわったお菓子があったでしょうか? 鍔は刀好きの中でも、それだけのコレクターがいるように、見れば見るほど魅惑的です。武器というよりも、当時の趣向が感じられるところに、時を超えた人間味を覚えるのかもしれません。本気でこしらえた全5銘。マニアも「垂涎」の出来栄えです。
MASACHIKAUME
武州住正親作。梅の花木を大胆な意匠で表現した武州伊藤派の典型的な作風と言われています。梅は桜よりも歴史は古いとされ、貴族から庶民まで広く親しまれてきました。寒い冬に花を咲かせるため、生命力の象徴として好まれます。「松竹梅」と呼ばれるように、縁起の良い風物詩として、現代でも定番のモチーフです。鍔ちょこシリーズの中でも紅一点の華やかさです。
SAYAGATA
卍(万字)という漢字を斜めに連ねた紗綾形文は、武州伊藤派の得意とする図柄の一つです。卍は仏教用語で「万」の字の代用として使われます。万は「すべて」という意味があり、宗教とも深く関わりのあるモチーフです。幸福の象徴でもあるそうで、江戸時代の着物の文様として大流行しました。鍔ちょこシリーズの中では唯一の割付文様によるデザインです。
MIKAZUKIMUSASHI
三日月をモチーフに豊かな曲線のデザインが粋な透かし鍔「三日月武蔵」。花鳥風月と言われるように、自然を相手に芸術性を見出し味わう美意識は、古くから日本人の得意とするところです。現代でも古さどころか、先進性すら感じさせる日本人のデザイン力は、眼を見張るものがあります。鍔ちょこシリーズの中でも、特に異彩を放つデザインです。
KIKUKARAKUSA
日本の国花の一つ「菊」は、奈良時代に薬用として伝わりました。長寿の象徴として、鎌倉時代以降よくモチーフとして使われるようになりました。一方、唐草文様も、つるの生命力が延命長寿や繁栄を表す意味をもちます。この菊唐草は、菊を唐草に見立てた、鍔ちょこシリーズの中でもこの上なく縁起の良い吉祥文様と言えるでしょう。
TSURUMARUSUKASHI
その名の通り、鶴をモチーフにした鶴丸透かしは、古くから鍔を代表する絵柄の一つです。昔の侍たちにも人気があったと言われます。長寿の象徴である鶴は、古くは家紋にも多く用いられています。日本の美意識あふれる、完成されたデザイン表現は、国内外問わず評価の高いもはや芸術品です。鍔ちょこシリーズの中でも、抜きん出たインパクトを持っています。
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